ようやく暖かい陽気になったと思ったら急に寒さがぶり返したりと、体調を崩す時期だからさ、十分に気をつけるべよ。人間界では、7月に参議院選挙があるからまた、うるさくなるよな。景気が良くなるのは、大賛成だが、物価が上がり暮らし難い生活はゴメンだぜ。オラ達のエサ事情にも反映するから、ほどほどにしておくれ。それより忘れて欲しくないのは、この国の借金が、地球史上、最大である約一千兆円あるからさ、それを解決する策を真剣に考えないと本当にヤバイよ。猫のオイラには、無理だが、賢い人間どもなら大丈夫だよね、ね。
「円安や株高で 浮かれ踊る人間ども 足元見れば グラグラ揺れる 砂上の城」
                                           by クロ

「多摩手箱通信35号」より2013年5月発行
桜吹雪が風に乱舞し私の背中を乱れ髪ならぬ落花桜にする季節がもうすぐ到来するのだニャンダフル。
生田緑地にも花見客が大勢来て楽しむのは、大歓迎だが、緑地に限らず人々が去った後のゴミの山は、情けないね。自分の家の庭で食べた弁当などのゴミをそのまま放置するか?毎年散乱した集積所を見ると情けないを通りこし怒りを覚えるのだよ。オイラのようにプライドが高い野良猫は、ゴミなんか漁らないからな。
花見に行き酒を飲んで騒ぐより、花吹雪を浴びながら川柳を詠み風流な気分に浸るのもいいもんだぜ。
「野良猫は命短し可愛がれ」
晴れた日に枡形山展望台から下界を見回すとスカイツリーや東京タワーも見えるからぜひ見に来てくれニャンニャン。
「気分だけ天下取りの展望台」

これからは、俳猫のクロと呼んでくれニャアー。

「多摩手箱通信34号」より2013年4月発行
惑わされるなよ、特殊な健康本などで、さもこれをすれば病気知らずで長生きできるノウハウなんて・・すべてを信用するなニャンニャン。食べ物でも食品数が多いほど体にいいのに肉や牛乳はダメなんてぬかす人は、科学的な根拠がなく医学的にも証明されていないのだニャン。ネコより賢いはずの人間が、効果が実証されていない高価なサプリメントや、特別な水などに 手を出すなんてチャンチャラおかしいよ。それよりも決まった時間に3食を摂り、間食をせず、腹7分〜8分目の食事を心がけた方が、健康にはいいのだニャン。(オイラにはできねえが、文句あっか

「多摩手箱通信33号」
より2013年3月発行


 人間社会っておもろいね、あべチャンとやらがデフレ脱却のために2%程度の物価上昇政策を言い出した途端、株式は一斉に上がり円安になり多くの輸出企業は嬉しい悲鳴だってんだから、ネコなんかには理解出来ない奇妙な世界だな。世の中の景気が良くなった訳じゃあないし実態経済とは違うバーチャルな話だけで、踊らされる人間ってアホだと思うよ。やれマンションが急に売れ出したとか、不動産業界と建設業界などが活発になってきたなんてニュースが流れているけど、あの時と似ていねえか?みんなヘラヘラ浮かれていたバブル時代によ。な〜にネコだってこの程度は分かるのさ。みんなして「世界一の借金大国、一千兆円なんて屁でもない、万歳!」と叫ぶがいいよ。
チャンチャラニャンニャン。

「多摩手箱通信32号」
より2013年2月発行
 お〜い 人間どもの選挙は終わったのかニャァ、どの党が勝 っても変わり映えしない政治が繰り返されるだけだんべ。 庶民の不平不満ってみんな違うって知っていたかニャー、金持ちと貧乏人、経営者と従業員、経済人、正社員とフリーター、農業と漁業、一般主婦と働いている主婦などその立場で違うのは当たり前なのよ。自分達に直接影響がある税金や公共料金、医療費、年金問題は懸命に学ぼうとするが、それ以外は無関心なのよ。それと投票率が低いと一部の権力者、政治家の思うどうりなるから注意しな。さ〜あ、オイラは、緑地の愛の巣に帰 ってニャンニャンするべ。サイナラ。

「多摩手箱通信31号」
より2013年1月発行
 緑地のベンチ裏で昼寝していたら初老男二人が喧々諤々議論していたよ。人間社会では、12月に総選挙とやらがあるらしくて、やれ自民、社民だ維新の会だの訳の分からんことを話していたな。最後には、政治家の悪口で終わったけどよ、そいつらを当選させたのは誰なんだ。お前らだろうが。そろそろマスコミも庶民の味方面するのは止めて、真実の意見を書けってんだ。「あんた達、大衆がバカだからろくでもない議員が国会にいるべよ、もっと原発問題や政治、経済を勉強して自分の考えぐらい持ったらどうだ」ってな。
<国の政治家のモラルや能力は、その国の一般庶民と比例する>クロの格言集第2条3項より・・こんなのあったか?


「多摩手箱通信30号」
より2012年12月発行
店の店長がヒゲ親父に「家に帰ると情けなさそうな顔をした野良猫がじっと見つめるのでエサを買ってやっているの、食べると挨拶もなしで去っていくから薄情な猫よね」とぬかしていたが、猫の気持ちを全くわかっていないな。食事をくれる人と家を覚えるのは、死活問題なんや。同じ人が、毎日くれるとは限らないからリザーブで予備をキープするのは当たり前で多少は愛想よくしているのさ。逆に腹一杯の時に出されるとシンドイが次を考えると食べてやるよ。飼い猫と違い毎日、食べられる保障がないオラ達はエサをくれる人には、長し目のひとつやふたつ使うのは当然なんだニャン。
人間にもいるだろう「ねえ〜あなた〜ワタシ4月生まれなのに〜ダイヤモンドないのよ〜だ・か・らゴロゴロニャンニャン」って。ん?違うか?

 
「多摩手箱通信29号」より2012年11月発行
 ゴロゴロニャンニャンゴロニャンニャンようやくクソ暑い(失礼)季節が終わり爽やかな秋風を感じるのだニャンニャン。人間社会では、人類のエゴで勝手に国境線を設けそれを巡って紛争になっているから呆れるよ。動物や渡り鳥が、パスポートを持って入国審査を受けたらオモロイね。「これから日本海を渡り中国奥地に向かいたいのですが」「向こうの入国許可がないと入れないぞ」「そんな、ごむたいな、そこをなんとか」「無理だな」本日のニュース速報:「渡り鳥数千羽が足止めを食らい飛べない上に鳥ウイルスの検疫強化で一羽づつワクチン注射を受けています。国境線という、やっかいなもので鳥と野生動物達はノイローゼに陥って中には集団自殺を考えているらしいです」地球上の動物で人間が一番上位と云われているが、最近の国際・国内情勢をみていると、オラたち動物よりはるかに愚かで下等生物だと思うのだニャロメ。

「多摩手箱通信28号より2012年10月発行
 生田緑地に住んでいるオイラにも悩みは、あるのよ。
まず餌の確保だな、朝晩せっせと食い物を運んでくれる最高の人間もいるから大助かりなの、たまに来ない時にはやむを得ずゴミ箱あさりをするが、猫にもプライドっていうのがあるから人前ではやんねえぞ。次は、他からやって来る野良猫どもとの縄張り争いや、少しでも弱みを見せると侵略されるからな・・ん?たしか、最近、人間社会でも同じような出来事があったね、失政の傷を他に向けるためにナショナリズムをあおるやり方は、大昔からの常とう手段だが、それだけ人の知恵や能力が進歩していない証拠や、オイラたちの喧嘩と違い、国中がヒステリックになり、普段、関係ない、くだらない愛国心とやらがむき出しになるから、おそろしいよ。領土・領海紛争は、当事国、双方とも絶対に正しいと考えるから、いつまでたっても解決しないぜ、前は戦争で白黒はっきりさせたが、今は話し合いとやらでまとめるらしいが、難しいよね。そこでオイラの提案、敵対する政治家のトップがリング上で勝負すればいいべよ、無制限一本勝負、相手が気絶するか参ったというまで殴り合いをして決着すればスックリするぜ。やってみ ろよ。頭デッカチの無能政治家ども。今日はこれまでだ、ニャンニャン。
 


「多摩手箱通信27号より2012年9月発行
 最近、オイラの仲間があの世に旅立っていく回数が増えてきただ。昨日まで元気に生田緑地を走っていたのが、次の日には倒れているのを見ると寂しいものよ。過保護の飼い猫は、10年以上生きるが、オラ達の寿命は、4〜5年だな。そんな短命でも精一杯生きて、野山を駆け巡れば幸せってもんだべちゃ。どんな生き物も愛おしく、各自が持っている命は、かけがいのない貴重な宝物なんだよ。自殺を考える人に言いたいのは、あんたの命が、数億分の一で誕生したんだから大事にしてくれってこと。人間として生まれたのは、気が遠くなるほどの確率なんだからさ、分かってんのか?
オイラも毎日、懸命に生きていくだよ、オ〜イそこのネエチャン、遊ばない?
ゴロゴロニャンニャン。


「多摩手箱通信26号」
より2012年8月発行
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